Pet Sounds
The Beach Boys / Capitol 1966
ビーチ・ボーイズといえば、サーフィンや改造車が似合う西海岸のロック・バンドだが、「Pet Sounds」にはそういった形而下のこととは違う世界観が込められていた。一般的にロックはブルースやロックンロールがルーツにあるものだが、このアルバムの音楽は、どこからやってきたのかよくわからないという個性を持った不思議なロックで、ただコンセプト・アルバムという印象は強くある。村上春樹の長編小説「騎士団長殺し」の背景に流れていた音楽のベースはオペラだが、他にも色々なジャンルの音楽が彩りを添えていて、「Pet Sounds」もそのひとつだった。ビートルズのコンセプト・アルバム「Sgt.Pepper’s…」は1967年だから、「Pet Sounds」はそれに先立つコンセプト・アルバムの先駆けといえる。


