The Best of Blind Willie McTell
Blind Willie McTell / Yazoo(CD) 2004
Yazooは国会図書館のようなレーベルで、多くの古いブルースを記録している。ブラインド・ウィリー・マクテルの1930年前後の録音を集めたこのアルバムでは「Stateboro Blues」「Travelin’ Blues」などを収めている。このアルバムは戦前のブルースを編纂したシリーズもので、この版権を使用して日本のP-VINEも同様のシリーズを出版している。ウィリーのブルースはゴスペルやカントリーや当時の歌謡などが混ざり合ったような趣があって、そもそもこれがカントリー・ブルースと言われる由縁でもある。ボブ・ディランは80年代に「Blind Willie McTell」と言う作品を生み出した。アフロ・アメリカンの歴史にまつわる詩をアメリカの伝承曲「セント・ジェームス病院」のメロディに乗せたもので、バンド演奏やアコースティックなど数テイクある。なかでもマーク・ノップラーとやったピアノとギターのみのアコースティックVer.がいい。「セント・ジェームス病院」は遡ればアイルランド民謡らしい。ディランが何故ウィリーをブルースの象徴と捉えたのか、その真意はわからない。ただ、この歌詞で「ウィリーのようにブルースを歌える奴はいない」と記述しているので、彼の歌唱こそがブルースと感じていたのかも知れない。


