King Of The Delta Blues Singers
Robert Johnson / Columbia 1961
1930年代中頃、音楽史の研究者が生のブルースを収集するためにアメリア南部をフィールドリサーチしたときロバート・ジョンソンを探しだした。最初はサンアントニオで、二度目はダラスで、ホテルの一室をスタジオとして録音された弾き語りが40テイクほどあって1961年と1970年にアルバム発売された。Vol.1はCross Road Bluesで始まり、ホテルでの録音風景がジャケット画のVol.2には、Stop Breaking Down、 Dust My Broomなどが収められている。
余談だが、戦前のデルタ・ブルースマンが初めて手にしたギターはどこで手に入れたのか想像してみたい。たとえばロバート・ジョンソンの生誕地ヘイズルハーストはある程度の都市だから楽器店があったのかも知れない。しかし、とても楽器店などないような片田舎の若者は、通販を使ったのではないだろうか。シカゴのシアーズ・ローバック社は19世紀末に設立された通信販売のパイオニアで、20世紀初頭には品揃えも豊富になり、主に農村をターゲットに分厚いカタログを配布していた。


